ここではロープを柱や立木に固定する際やボートの係留など様々な用途に利用できる結び方『巻き結び(クラブ・ヒッチ)』の手順を紹介しています。
巻き結びは簡単に結ぶことができ実用的な結びですが、片方のロープのみに力が掛かる場合は解けやすいので、ひと結びやふた結びを組み合わせて利用しましょう。
巻き結びの主な特徴
- ロープを他の物に固定する結び方
- 簡単で用途が広く実用的
- 滑りやすいロープには不向き
- 別名:「舟子結び」「徳利結び」「インキ結び」
- 英名:「クラブ・ヒッチ」
巻き結びの手順
1.先端が根元部分の下から上になるように交差させ、柱にひと巻きする。
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2.先端を輪の中に上から通し、さらに巻きつける。
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3.2回目に巻きつけた部分を最初に巻きつけた部分まで下げ、端と根元部分を引き締める。
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4.巻きつけ結びの完成です。
ロープの輪を上から通せる場合
杭などロープの輪を上から通せる物に結ぶ場合は、下記手順のほうがスピーディに結ぶことができます。
1.図のように交差させて輪を作り、さらにもう一つ同様の輪を作る。
※交差部の重なり(図の緑丸部分)に注意して下さい。
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2.右側の輪が上になるように、2つの輪を重ねる。
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3.二重の輪を杭などに通す。
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4.端と根元部分を引き締める。
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5.巻き結びの完成です。